侮れないe-tax 無料セミナーの開催について

ariyoshi

2019年12月25日 01:05

 確定申告の足音が聞こえてきました。
 例年の如く、国税庁は電子申告システム、いわゆるe-taxの利用・普及に力を入れています。

 マイナンバーカードとその周辺機器の所有、もしくは税務署でIDとパスワードを取得したら、国税庁のホームページでe-taxを利用して、確定申告書を作成し、そのままインターネットで税務署へ提出できるのです。

 以前税務署に勤務していた時は、こんなシステムは普及するわけないと、利用を勧めていた当事者のくせに、鼻で笑ってました。
 ところが今では馬鹿にできない、今後はe-taxを利用した確定申告が更に主流になると実感してます。

 確かに昔e-taxは、煩雑かつ理解し難いものでした。
 元税務職員である私が、自信満々に申し上げます。
 長年の試行錯誤の結果か、e-taxは著しく成長を遂げ、確定申告書の作成から、インターネット経由の送信まで、かなり簡易に行うことができます。
 財務会計の機能はありませんが、別途集計したデータさえあれば、e-taxシステムの指示どおりに入力することで、確定申告書の作成が可能です。
 決算書も作成でき、演算機能、誤入力エラーの即時表示など、利便性の向上は大したものです。

 特に力を発揮するのは、サラリーマンの還付申告や、年金受給者の確定申告です。
 給与や年金の源泉徴収票、必要に応じた社会保険・生命保険等の控除証明書類、医療費の領収書、住宅ローン控除関係の証明書類が手元にあれば、簡単に確定申告書が作成できますし、基本的にその関係書類の提出は不要です。
 ※税務署に関係書類の提出が不要でも、それらは保存期間があり、決して捨てないでください。
 ※年金受給者は確定申告が不要な場合があるので、必ず確認してください。

 税理士いらずのe-taxは、税理士にとって商売敵になり得ます。
 国が作成したシステムでこと済むなら、税理士へ依頼を見合わせるのは、かなり正解だと思います。
 税務署に行く必要もないので、時間と労力が省けます。
 税務署もいらずです。

 但し、いくら簡単になったとはいえ、やはりe-taxは聞き慣れないシステムであり、取っつきにくい側面もあります。

 当事務所では無料にて、e-taxのセッティング及び操作方法などの指導を、セミナー方式で開催します。

 日時は12月27日(金)9:30〜16:30です。
 場所は狭いですが当事務所内です。
 必ず電話で事前予約してください。
 06-6170-6400
 wi-fi対応のパソコンが必要です。
 その他必要なものは、予約時に説明します。

 これは当事務所独自の、試行的なセミナーです。
 翌年1月の10、17、24日にも開催する予定です。

 一税理士が、商売敵であるe-taxの利用促進に協力する、矛盾を感じるかもしれませんが、e-taxの普及は税理士が取り組むべき、社会からの要請があります。
 税務職員時代に、満足な説明が出来なかった自分の力量不足を悔い、今なら完遂できると、綺麗事ですが開催の理由づけにします。

 公のお墨付けがあれば良かったですが…なにぶん思いつきの要素もありますので。
 逆に勝手な振る舞いとお叱りを受け、開催を見合わせる場合もありますので、ご承知ください。

 e-taxには、他にも強力な申告書作成機能があり、真に税理士いらずを達成しそうな勢いです。
 これは次回以降に掲載します。
 それこそお叱りを受けそうですが…
 
 
 
 


 

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